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越谷星草(こしがやほしくさ) [ホシクサ科]

Eriocaulon heleocharioides
ホシクサ科ホシクサ属の一年草。
開花は7月から9月頃。

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湿地に生え、花茎の高さは10~30cmになります

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水の少ない所では心なしか元気がないようです^^;

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葉は束生。線形で長さは7~15cmです

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頭状花序は卵状円錐形で直径が6~7mm程度です

白い花弁の直径は約2mmでした。

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開花、結実期には水面よりも上に頭を出します

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開花後に種子が出来つつある状態です

埼玉県越谷市で発見され命名されるも、やがて消滅。
その後、茨城県下妻市の砂沼(さぬま)で発見され、
唯一の自生地となっていました。

この砂沼は農業用貯水池で、
水田に水を供給する春・夏は高水位を保ち、
秋・冬には水位を下げる管理が行われていました。
ところが、1994年に少雨と高気温による渇水が起こり、
対策として年間を通して高水位を保つように管理方法が変更されました。

越谷星草は、秋に水面まで花茎を伸ばして開花・結実していたため、
その時期に高水位となる環境では種子を残せず、消滅しました。

現在は、消滅前に採集された個体などから繁殖が行われ、
自然に帰すための取り組みがなされています。

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自然に帰るのはいつ日に・・・(写真は植栽)

野生の個体は消滅し、栽培下の個体のみ存続しているので、
環境省のレッドリストでは野生絶滅(EW)に指定されています。

タグ:Eriocaulon
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