大常磐犬枇杷（おおときわいぬびわ）

Ficus nishimurae
クワ科イチジク属の常緑低木。
開花は６月頃。
日本の固有種。


花は隠頭花序になります。花嚢の直径は7～8mm程度です

雌雄異株ですが、雄花と雌花は同形だそうです。


高さは40cm程度になっていました

小笠原諸島（父島列島、母島列島、火山列島）に分布しています。

葉は楕円形～卵状楕円形。先はあまり尖りません

常磐犬枇杷（ときわいぬびわ）とは葉の大きさや先の尖り方が異なりますが、区別しない見解もあります。


樹皮は褐色～灰褐色でした


果実はイチジク状果、直径は1cm程度です

熟すと紫褐色になります。

環境省のレッドリストでは絶滅危惧II類（ＶＵ）に指定されています。

●イチジク属●
無花果（いちじく）
犬枇杷（いぬびわ）
大常磐犬枇杷（おおときわいぬびわ）
赤榕（あこう）

タグ：Ficus

姫楮（ひめこうぞ）

Broussonetia kazinoki
クワ科コウゾ属の落葉低木※
開花は４月から５月頃。
別名、「楮（こうぞ）」


雄花序は球形で、直径は1cm程度です


雌花序は直径が約4mmで、雌蕊の長さが約5mmです


新枝の下部の葉腋に雄花序が、上部の葉腋に雌花序が付きます


高さは２ｍ程度になっていました

本州（岩手以南）、四国、九州～奄美大島、朝鮮半島、中国に分布しています。


葉は歪んだ卵形で、２～３片に深裂することもあります


裂けていない葉もありました


果実は集合果で、熟すと赤くなります

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※カジノキ属と表記する資料もあります。

タグ：Broussonetia

赤榕（あこう）

Ficus superba var. japonica
クワ科イチジク属の半常緑高木。
雀榕とも書く。


花嚢の中に花が隠れた隠頭花序で直径は1cm程度です

幹や枝に直接付いています（幹生花）。


樹高は最大で１０～２０ｍになります

本州（紀伊半島以西）、四国、九州、南西諸島、台湾、中国南部、東南アジアに分布しています。


葉は楕円形で長さは10cm程度です

●イチジク属●
無花果（いちじく）
犬枇杷（いぬびわ）
大常磐犬枇杷（おおときわいぬびわ）
赤榕（あこう）

タグ：Ficus

山桑（やまぐわ）

Morus australis
クワ科クワ属の落葉小高木。
開花は５月頃。


花に花弁はありません

雌雄異株で、写真の花は雌花序だと思われます。


この株は樹高が約５ｍでした

北海道、本州、四国、九州、琉球、樺太、中国、インドシナ半島、インド、ヒマラヤに分布しています。


樹皮は灰色を帯びています


葉は広披針形で鋸歯があります

蚕の餌となるのはヤマグワの葉です。


こちらの葉は広卵形でした


果実が熟し始めました


熟して紫色になりました

タグ：Morus

犬枇杷（いぬびわ）

Ficus erecta
クワ科イチジク属の落葉低木。
開花は４月から５月頃。
別名、「イタビ」


花は花嚢の中で隠頭花序になります


花が咲いているようには見えないですね

雌雄異株ですが判別が難しそうです＾＾；


この株は樹高が１ｍ程度。大きいものは３～５ｍになります

冬場に撮った写真なので、少し寂しげです＾＾；


葉があった方がいいですね


葉は倒卵形をしています


果実はイチジク状果で直径は1～2cmです


だいぶ熟してきたようです

本州（関東以西）、四国、九州、沖縄に分布しています。

●イチジク属●
無花果（いちじく）
犬枇杷（いぬびわ）
大常磐犬枇杷（おおときわいぬびわ）
赤榕（あこう）

タグ：Ficus

無花果（いちじく）

Ficus carica
クワ科イチジク属の落葉小高木。
開花は５月から９月頃。
西アジア原産。
「映日果」とも書く。
別名、「唐柿（とうがき）」、
「南蛮柿（なんばんがき）」


倒卵球形の花嚢です


隠頭花序といって花は内側にあります


この穴から小型の蜂が入って受粉するそうです


樹高は２ｍ程度になっていました


葉は掌状に３裂または５裂します


色が変わってきました


そろそろ熟してきたでしょうか


食べ頃ですかね＾＾；

●イチジク属●
無花果（いちじく）
犬枇杷（いぬびわ）
大常磐犬枇杷（おおときわいぬびわ）
赤榕（あこう）

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